商品說明
蒔絵 二段箱 九枚笹(きゅうまいざさ) 家紋 竹中半兵衛
黒漆 鉄線(てっせん)文様
約 13.2x11.5x12.0cm
江戸時代
家紋「丸に九枚笹」が描かれた蒔絵の箱でございます。
「丸に九枚笹」は多くの武家や町人に用いられたポピュラーな家紋になっておりますが、検索すると必ず「竹中半兵衛」の名が出ますのでタイトルに掲載いたしました。そのため、単に九枚笹が竹中半兵衛の家紋と同一であることを示しているのみで、本品を竹中半兵衛または竹中家が使用したということではありません。何卒ご理解下さいませ。
商品から分かることは、武家に嫁いだ女性が使用した化粧道具と見られますが、全体に、蔓が極めて強いことから「夫婦の絆の強さ」を表す鉄線が描かれています。何よりの特徴は随所に「丸に九枚笹紋」を散らしていることです。女性の家の家紋かも知れませんが詳細不明です。通常より笹の葉が細く「細九枚笹」かも知れませんが、古くはこのように描くこともあったと思われます。紐が付属しますが劣化して取れております。
さて、竹中半兵衛と九枚笹の関係ですが、出身地の美濃(岐阜県)にあります。
美濃竹中氏は国主の清和源氏流土岐氏の流れを汲むと言われ、土岐氏が桔梗紋と共に用いた九枚笹を受け継ぎました。調べた限り、半兵衛が活躍した頃は丸のない「九枚笹」を用いたと見られ、江戸期に入り丸が定着した模様です。
半兵衛が用いたであろう「九枚笹」の姿形を探りましたが、結論としては見つかりませんでした。
出身地の「竹中氏陣屋跡」の「竹中半兵衛公像」と半兵衛の資料を多く展示する「菁莪(せいか)記念館」の甲冑のレプリカに九枚笹紋が付いていますが、その根拠となるであろう半兵衛の菩提寺が所蔵する「竹中半兵衛出陣図」には、なぜか九枚笹は見当たりません。
半兵衛の墓所の建屋の瓦には、もう一つの家紋「石持ち(こくもち)紋」が彫られ、胸に忍ばせた餅が矢から守ったというエピソードを物語ります。「石持ち」は縁が深い黒田家が譲り受けました。しかしながら、半兵衛が九枚笹を用いたことは紛れのないことです。
「豊臣兄弟」のロマンを味わってみてはいかがでしょうか。
経年の傷や汚れがあります。古いお品にご理解頂ける方のみご購入をお願いいたします。
繰り返しますが、本品が竹中半兵衛または竹中氏が用いたと言うことではありません。